某女優も訪れる⁉バドガシュタイン鉱石の湯、二階建ての銭湯|五香湯 - 下京×銭湯力

想像を超える風呂屋がある

”千年の都”京都には沢山の魅力があります。近年では海外からも認知されるようになり、京都で海外の観光客を見ない日はないでしょう。

そんなホットなソウルを持つ情報通の観光客の間で、密かに銭湯がブームになっていることを皆さんはご存知でしょうか??

日本文化である銭湯について皆さんはどこまで知っていますか?お年寄りが行くところ、そんな常識はもう古いのです。これからの銭湯は二階建てなのです‼

五香湯さんってどんなところ?

今回私たちがお邪魔させていただいたのは「五香湯」さんです。お店に着いて思ったことは一目で広そうと分かる雰囲気。私たちが想像する銭湯はこじんまりしているイメージでしたが、ここは別格の雰囲気です。

中に入ってみるとお年寄りから海外のお客さんまでたくさんの人がいました。どうやら銭湯ブームは嘘ではなかったようです!

入浴料金は京都府一律の430円(中学生以上)で、子供は150円、乳幼児は無料でした。バスタオルは110円で借りることもでき、手ぶらで気軽に行くことができそうです。

お風呂の種類は水風呂、クラシックサウナ、薬湯、泡風呂、ミルキーバス、光明石、バドガシュタイン鉱石ラドン222の湯と充実しており、スーパー銭湯に匹敵している数です。

しかしこの五香湯さんはさらに岩盤浴の設備も整っているという。

これはもはや只者ではなさそうです。これはスーパー銭湯を越えた銭湯・・・アルティメット銭湯と言えるでしょうか‼

写真は某女優もお気に入りという(写真では男湯)、2階の露店風バドガシュタイン鉱石の湯 

実際に取材させて頂くことになり、経営者の松林さんにお話を伺いました。

私:こちらはいつごろから銭湯をされているのでしょうか?

松林さん:昭和9年からですね。


昭和9年ッ⁉昭和9年といえば東京宝塚劇場がオープンした年ですよ!今年で85年目だというのにその古さを一切感じさせない内装の綺麗さに驚きが隠せません‼


私:海外のお客さんが多いと思うのですが、そういった方たちはどのような対応をなされているのですか?

松林さん:マナーを知らない人が多いので、英語表記の注意書きはしていますね。浴室にも張り紙の注意書きをしていますし、近所のホテルにもマナーボードを置いてもらうなどをしています。


どうやら海外のお客さんの対応もばっちりのようです。

このお店の強みは?

私:このお店の強みは何でしょう?

松林さん:岩盤浴も売りですね、最近では岩盤浴ヨガというのも始めました。


おぉ、岩盤浴とは聞きなれない言葉ですね。詳しく話を聞いてみるとこの五香湯さんでは鉱石を使った岩盤浴が設備されているらしく、お客さんの間でも特に人気のようです。



というわけで、私も岩盤浴を初体験!

眠っているだけで体の芯から温まってきます。銭湯でこのような体験ができるとは思いもしませんでした。

京都市内でここまで充実した岩盤浴があるのは私の知る限り、この五香湯さんだけです。それに加えて二階建ての銭湯に多種多様なお風呂の種類、そして岩盤浴。この五香湯さんだけで大抵のお風呂要素を網羅できてしまいそうです‼

ちなみに岩盤浴でもバドガシュタイン鉱石を利用しており、利用客から花粉症が改善したとの報告が多々寄せられているとのことです!!

岩盤浴の設備は写真のように鉱石を敷き詰めています

岩盤浴ヨガについて

岩盤浴の部屋でインストラクターの指導の下、行うヨガです。難易度低めのポーズでありながら、呼吸法と遠赤外線効果で大量の汗を流します。それにより、爽快感やリラックス効果・肩こり解消などを実感しやすいことがおすすめだそうです。


期待できる効果

快眠促進・マイナスイオンによる癒し効果・代謝の向上効果・体質改善・美肌効果・

より深いデトックス・体を深層部から温める・遠赤外線効果・むくみの改善

ちなみに、6月は毎週日曜日20:00~20:50に開催され、予約は日曜日19時までです。料金はなんと初回に限り1000円(入浴料430円、岩盤浴料金750円は別途)だそうです。もし、他の日程を希望の場合はフロントにて要相談です。

ここまで設備の整った五香湯さんですが、最後にこれからの夢について少しだけお話を聞かせて頂きました。

松林さんのこれからの夢は?

私:今後この銭湯をどのようにしていきたいですか?

松林さん:やっぱり客層に子供を増やしたいですね。子供の頃に銭湯に行かないと、大人になってからなかなか行かなくなりますからね。

子供の頃に親に連れて行ってもらうからこそ、子どもは銭湯の入り方を学ぶものです。未来に銭湯という文化を繋げていくためにも、これからは若い人に子供も連れてきて欲しいです。

もちろん私たちも子供を増やすために、お菓子をプレゼントする案などを考えています。

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日本の銭湯という文化を一番理解していないのは、案外私たち日本人なのかもしれません。当たり前になりすぎたからこそ、私たちはその有難みを忘れてしまっているように思います。

年々銭湯の数が減少している中で、観光客の需要があるにも関わらずに私たちは事実に気づけていませんでした…。

未来に銭湯を託す。私たちは未来の子どもたちにそれらを受け継ぐ使命があるのかもしれませんね。

あなたにとって銭湯とは?

最後に松林さんに銭湯とは何かを伺ってみました。

私:松林さんにとって銭湯とはどういうものですか?

松林さん:癒しの場であり、情報交換の場でもあり、必要なものだと思います。


なるほど、癒しの場であることはもちろんのこと、地域の人々の情報交換の場となっているんですね。銭湯ならではの“裸の付き合い”が、飾らない交友関係を生むのかもしれません。銭湯へ足を運ぶ人は、ただ体をきれいにすることだけが目的ではないことが理解できますね。

五香湯さんには外国人のお客さんも多く訪れるということですから、地元の人たちにとって”裸の異文化交流”なんてこともあるのではないでしょうか。



『五香湯』

住所:京都市下京区黒門通り五条上ル柿本町590-12

電話:0758121126

営業時間:平日14:30~24:30

     日曜7:00~24:00

     祝日11:00~24:00(変更の場合あり)

定休日:毎週月曜日、第3火曜日

社会とつながる文学部 Ryukoku Letters +Social

龍谷大学文学部での「学び」を活かし、大学生たちが京都市下京区の「魅力」を独自のテーマで切り取ったオリジナルマップの制作に取り組んでいます。

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