縁。ひらかれた面白さ - しんらん交流館

 今回はしんらん交流館について紹介したいと思います。場所はちょうど東本願寺の隣に位置しており、東本願寺を観光に訪れた際に立ち寄れるような場所となっています。

しんらん交流館、と聞いて思い浮かぶのは「親鸞は日本史で習った」「宗教関連の場所?」「堅苦しそう」というイメージでしょうか。実際私が訪れたのも、交流館の隣のレストラン『FIKA花屋町』に目がひかれたことがきっかけで、ただしんらん交流館のみそこにあったら、入りづらいなぁと、入ることはなかったかもしれません。

「親鸞」「交流館」という、なんとも入りづらそうなワードがふたつも揃っている場所……
そこには一体何があるのでしょうか。

 外観はとても綺麗で新しく、落ち着いた雰囲気です。中に入ると、絵本コーナーや、広々とした空間、三つほどある長椅子など、子供が本を読んだり休憩できるスペースがあります。

 また「しんらん交流館」という名前の通り、仏教所関連の本貸し出しスペースもあります。小さな図書館では扱っていないような専門的な仏教書や資料から漫画、精進料理本など、専門的なものから大衆向けなど、様々な層へスポットを当てた多様なジャンルが揃っています。実際、私が訪れた際には子連れの方が時間を過ごす場として活用していました。

 そのくらい緩くあたたかな空間で、どんな人にも開かれた場所です。たまたま近くを訪れた際に、休憩に立ち寄ってもいいし、仏教について知りたいことがあった際は貸し出しスペースを有効に使えるのではないでしょうか。

 また、しんらん交流館の二階は事務所になっており、そこで企画などを立ち上げています。交流館というとイベントを行ったり展示メインのイメージですが、しんらん交流館では「同朋」や「真宗」という雑誌を出版しており、実際に東本願寺の売り場で買うこともできます。

特に「同朋」がカラーで、ゲストの方との対談が載っていたりと面白くくだけた感じの雑誌となっています。他にも子供たちが参加できるイベントや実際のお寺で過ごす体験の運営をするなど、様々なことを行なっています。

 しんらん交流館では先ほど述べたような各方面に焦点を当てた企画、様々な人との交流が色んな角度から考えられ実行されています。休憩に立ち寄ってもいいですし、今のお寺の関連機関がどのようなことを行っているのかを知る、新たな世界を発見するきっかけにもなるのではないでしょうか。

社会とつながる文学部 Ryukoku Letters +Social

龍谷大学文学部での「学び」を活かし、大学生たちが京都市下京区の「魅力」を独自のテーマで切り取ったオリジナルマップの制作に取り組んでいます。

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