隠れた名店はやめて!島原の老舗へ

 大宮キャンパスから、目的地もなく歩いていた時のことでした。昼前で、小腹を満たし

たいなと、私は近くの生菓子屋に向かいました。その店の名は「伊藤軒老舗」、大宮キャ

ンパスからは徒歩で10分のところにあります。私は、レアチーズ大福ともなか、プリン

をいただきました。お店の商品をいただきながら、店主と女将さんと話をしていくことに

なりました。

 「伊藤軒老舗」が位置する島原地域は、昭和初期には現在の祇園のような盛り上がりが

あったと話す店主。なので、現在地域にある店は歴史のある店が多いとのこと。伊藤軒自

体も来年で100周年を迎えるらしく、戦争の遺産である防空壕もあり、興味本位で実際

に入らせていただきました。良い経験でした。

また、現在の島原地域はつぶれている店も目立ちます。深堀してみると、店がつぶれた

後に土地を手放す人が少ないのが今の課題であると教えていただきました。確かに京都駅

から近いという好立地な点、歴史的な土地である点も含め簡単に土地を手放すということ

は難しそうです。

 「隠れた名店と言ったら、聞こえはいいけど」という店主の一言が私の頭の中に残って

います。店主は、隠れたという言葉が良いニュアンスには感じないという風に考えてらっ

しゃるようです。現在、再興に向けて若者の参入により新しい店が増えている町で島原。あなたの好みに合うお店も見つかるのかもしれません。ぜひ行ってみてはどうでしょうか。

社会とつながる文学部 Ryukoku Letters +Social

龍谷大学文学部での「学び」を活かし、大学生たちが京都市下京区の「魅力」を独自のテーマで切り取ったオリジナルマップの制作に取り組んでいます。

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