120年前に建てられた生きた古き良き駅舎|旧二条駅舎・京都鉄道博物館 - 擬洋の国へ〜fall in〜

はじめに

2019年の春、梅小路京都西駅が開業し、それにより駅周辺に注目が集まった。

梅小路京都西駅の利用者は、主に京都鉄道博物館を目的にやってくる。その京都鉄道博物館のなかにも西洋建築がある。それが旧二条駅舎だ。

【旧二条駅舎】1904~1996の間使われていた駅舎。現在は、京都鉄道博物館の展示と出口を兼ねた建物として使われている。


旧二条駅舎の歴史

旧二条駅舎は、1904(明治37)年に開業した京都鉄道の駅である。115年の歴史がある駅舎は、木造2階建ての入母屋造建築。当時、この駅舎の2階には私鉄京都鉄道の本社があり、本社社屋も兼ねていた。

駅舎の入り口の車寄せの屋根の瓦には、私鉄京都鉄道会社の紋が彫られている。西洋風の石造り建築が多く建てられた明治時代に、木を用いて造られた。

また、この駅は当時、御所の最寄り駅であったため、皇族が山陰地方に行かれる際にも使われていたようだ。それゆえに駅の中には「貴賓室」が設けられている。

1996年に京都市指定有形文化財に指定され、1997年には梅小路蒸気機関車館の展示資料館として活用されるようになった。

【京都鉄道博物館エントランス】白基調のモダンな雰囲気の京都鉄道博物館の入口。


京都鉄道博物館

京都鉄道博物館は連日にぎわっており、特に鉄道が大好きな子供たちであふれかえっている。近くの梅小路公園には子供用の汽車が設置されており、本物さながらの汽笛が聞こえ、自然とテンションが上がってしまう。

京都鉄道博物館の外観は近未来的で、内観も全体的に白を基調としていて、とてもきれいだ。また、外からも様々な列車が並んでいるのが見え、入る前からワクワクが止まらない。

また、京都鉄道博物館の出口は、旧二条駅舎となっている。様々な鉄道を見てまわった最後に見られるのが旧二条駅舎なのにはロマンを感じる。

【本館の展示】吹き抜け構造の本館に展示されている581形電車(左)と482形電車(右)の先頭車両。

《建物情報》

住所:京都市下京区観喜寺町
電話:0570-080-462
営業時間:10:00~17:30
定休日:毎週水曜日(祝日は開館)
入館料:一般 1200円 大学・高校 1000円 中学・小学 500円 幼児(3歳以上) 200円http://www.kyotorailwaymuseum.jp/

社会とつながる文学部 Ryukoku Letters +Social

龍谷大学文学部での「学び」を活かし、大学生たちが京都市下京区の「魅力」を独自のテーマで切り取ったオリジナルマップの制作に取り組んでいます。

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